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快適なお家づくりから生まれた ferm LIVING のサクセスストーリー
ferm LIVING の創設者- Trine Andersen
すべての始まりとなった壁紙コレクション
2005年、デンマークで ferm LIVING 社が開業しました。最高品質の製品は、それぞれに独自のストーリーがあり、世界中のあらゆる家庭で愛用されています。
-「ferm LIVING の旅は、2005年、創設者の Trine Andersen が新居に引っ越した時に始まります。彼女は新居に壁紙を貼ろうと思いましたが、好みの壁紙がなかなか見つかりません。そこで、自分で壁紙を作ろうと考え、10種類のデザイン を作成しました。それらの壁紙をデンマークの見本市を出展しようとしましたが、10種類すべてを製造する金銭的な余裕がありませんでした」と ferm LIVING 社は言います。
「そういうわけで、1枚の壁紙と数枚の印刷物から ferm LIVING が誕生したのです」
ferm LIVINGへのインタビューは、光栄なことでした。なぜなら、ferm LIVINGのサクセスストーリーがどのように始まったか、製品のアイデアから完成品までのデザインプロセスがどのようなものか、そして愛のこもった家づくりの方法を教えてもらうことができたからです。
スケッチから生まれる ferm LIVING の壁紙コレクション。洗練されたデザインは、世界中の家庭で愛用されています。
ferm LIVING のユニークな壁紙が製造される様子。
完成した壁紙は世界中に届き、愛のこもった住居の壁紙に。
ferm LIVING の世界へようこそ
ファームリビングにとって最大のインスピレーションは、アットホームな感覚です。デンマークのコペンハーゲンには ファームリビングのショールームがあり、誰でも訪問できます。高品質で気持ちが高まるような製品が数多く展示されており、おもてなしの心が感じられる場です。
「家というものは、人生のあらゆる状況や、最高の日、最低の日を受け入れてくれるものだと弊社は考えています。全てのコレクションのねらいは、生命を感じられるインテリアや家具を通じて、生活をつむぐ空間を作り出すことです。また、心地よく自分らしさが感じられる空間を作り出すことにあります。弊社が新しいデザインを考える時、常にこの信念に立ち返ります」
デンマークのコペンハーゲンにある ferm LIVING ショールームを訪れてみましょう。インスピレーションが感じられる高品質の製品がたくさん展示されています。
ファームリビングのショールームには、訪問者が壁に、自分にとって我が家とは何かを書くことができる小さな家があります。
ferm LIVINGのショールームでは、心地の良い雰囲気を作り出し、愛のこもった家づくりの刺激と なることを目標としています。
ショールームの外には、快適なアウトドア家具が置かれ、くつろぎのオアシスが広がります。
製品アイディアから完成品にいたるまでの ferm LIVING デザインプロセス
ferm LIVING のデザインプロセスは、情熱を感じられる製品を提供し、お客様が愛のこもった家づくりができようお手伝いすることを目標としています。ferm LIVING 社は、共同作業で新コレクションを生み出します。社員全員が責任をもって作り出すという、ferm LIVING ならではのユニークなプロセスなのです。
弊社は『世界で何が起こっているか』というような重要な問いに対して、ディスカッションを行います。例えば、バランスと静けさについて議論するなら、静けさはどのようなものか？ その感覚をどのようにコレクションに取り入れるか？ 将来、バランスはどのように見えて、どのように感じられるか？など、有意義なディスカッションを行います。
「きっかけや、ひらめきは、決まったタスクから生まれるものではありません。弊社デザインチームのデザイナーたちが、何度も何度も対話をして生まれます。才能あるデザイナーたちは、それぞれの専門分野がありますが、デザインは個別に分かれているわけではありません。ですから、ferm LIVING の製品にはデザイナー名が付けられることはありません」
デザインプロセスは、スケッチから始まります。完璧な製品を目指し、さまざまなスケッチを組み合わせて…
....完成はこちら！
Ripple Long drink glass は手吹きグラス。世界に1つとして同じ形のものはありません。
「弊社は当初から、自分らしさを感じる快適な空間を作ることを理念にして、すべてのデザインをプロデュースしてきました」と ファームリビングは語ります。
ferm LIVINGで最も人気がある Ripple シリーズ。
- 「アイデアから完成までの旅は、予測不可能なプロセスです。それぞれの製品がユニークなので、独自のプロセスと開発期間があります。弊社デザインチームは、 直感に基づいて作業することを恐れません。直観は、個人の好み、記憶、信念や経験の蓄積からなるものです。私たちはその直感的な感覚を機能性、審美性、クラフトマンシップと融合して、新デザインの開発を始めます」
「アイデアが完成すると、製品開発チームがテストを行います。そして、サプライヤーからサンプルを受け取るのですが、このプロセスを通してデザインが出来上がります」
-「誕生に時間がかかるデザインもあり、それは製品によって異なります。なにかが足りないと感じる場合、製品化するべきではありません。将来のコレクションに向けて取っておくか、変えてしまったほうが良いかもしれません。まるで旅のような過程ですが、そのほうが良い製品がなります」とファームリビングは言います。
Mineral Sculptural サイドテーブルを製造する様子。
ディテールにこだわる ferm LIVING は、ラベルのような小さなものまで大切にします。
「ファームリビングの家具・ライト・雑貨コレクションは、ソフトなフォルム、リッチな肌触り、意外性で好奇心をかりたてるディテールが特徴です。長く愛用できる本物の素材を使い、機能性と審美性をかねそなえたデザインを作り出すのが弊社の目標です」
天然素材を用いたユニークな模様は、ファームリビングの商品の中でも特にユニーク。
サステイナブルな生活空間づくり
ファームリビングは、サステナビリティに対する包括的なアプローチを持ち、ビジネスのすべての領域で責任ある考えを実践しています。
「新製品のデザインの段階から、重要な選択を行います。それは、さまざまな責任基準に照らし合わせ、『ゆりかごから墓場まで』のアプローチで、製品のライフサイクル全体を考慮することです。できるだけ多くの製品を、責任ある素材で製造するように心がけています」
-「2020 年、弊社コレクションの 21% に RESPONSIBLE のタグを付けました。このタグが付いている製品は、 GOTS、Organic Blended、または FSC™ の認定を受けているか、リサイクル素材（再生ガラス、再生アルミニウム、再生 パルプ、または使用済みペットボトルから作られた PET繊維）で製造されています。 2021 年には RESPONSIBLE 製品を 28% まで増やしました。2022 年には、全製品の 32%を RESPONSIBLE 製品にするのが目標です」- ファームリビング
ショールームでは、ferm LIVING のサステナビリティに対する考え方や製品の素材について学べます。
- 「弊社は、責任ある生産を心がけています。サプライチェーンの労働条件が安全かつ公正であり、製品が責任をもって製造され、高品質であることを保証できるよう、認証や検査を受けています。また、気候スクリーニング・ツールを使用して、製品の CO2e フットプリントを測定したり、将来の目標に 向けて知識とデータを集めています」- ファームリビング
ファームリビングのショールームに展示されているリサイクル素材の製品。
心地よく自分らしさを感じられる空間づくり
ファームリビングは創業当初から、心地よく自分らしさを感じられる空間づくりを理念として、製品を生み出してきました。愛のこもった住まいで快適に過ごせるようにという思いが、他の企業とは一線を画して成功した理由だと言えます。
ファームリビングには誇りに思える価値観があるということが、もっとも重要なことだと思います。これからも弊社は誠実な素材を使い、インスピレーションを与えるような上質なデザインを発信していきます。また、責任をもってメーカーとの長期的パートナーシップに投資し、バランスの取れた透明な企業文化を促進していきます。そして、地球に優しい倫理的でサステイナブルなビジネスに努めていきます
- 「全コレクションに一貫している目的は、インテリアや家具に活気を与え、自分らしい生活ができるお手伝いをすることです。もちろん機能性や審美性も大切ですが、真剣に責任を持ってデザインを作るようにしています。そして、美しいオブジェを生み出すだけではなく、心と生活空間がつながるような製品も心がけています」- ファームリビング
ファームリビングのユニークな製品を取り入れて…
...心地よい環境と憧れの住まいを手に入れましょう。
ファームリビングは、インテリアデザイン業界で成功を収めている会社です。それは、心地よいユニークな製品が、世界中の住居で愛用されているからでしょう。
ファームリビングは、住居は単なる物理的な物で満たされた、物理的な空間ではな いと考えています。両極端な状況にあふれた世界で、心をひきとめてくれるものです。住まいはいつでも本当の自分でいられる場所であり、人生のあらゆる苦楽も、静けさもカオスも、受け止めてくれる空間なのです。
写真: ferm LIVING, Angeliqa Daldorph Styling: ferm LIVING, Linnéa Axelson
